**第1章 民泊ビジネスを成功させるために、まず知って**
さて、民泊の最大の特徴は、インターナショナルな宿泊予約サイトを利用している、という点にあります。Airbnbのような全世界の人がアクセスできるネット上の民泊仲介サイトがなければ、民泊というものが日本で誕生し、ここまで増えることもなかったでしょう。
また、民泊の「気軽さ」というのも、こうした仲介サイトのおかげであり、それによって無許可営業の民泊施設が急激に増えたことも間違いのないことです。
現在では、Airbnbのほかにも「カウチサーフィン」「ホスピタリティ・クラブ」など同様の仲介サイトがあります。ここでは最も規模の大きい「Airbnb」を例にとって、簡単に紹介しておきましょう。
Airbnbは「エアビーアンドビー」と読みます。もとは「air bed and breakfast」という名前で、ホテルを予約できない人に短期的な宿(bed)と朝食(breakfast)を提供する会社だったのです。
始まりは2007年ごろでした。始めは大学を卒業したばかりの米国の若者たちがネット上に立ち上げた小さな事業だったのですが、これがウケて、2011年にはとうとう世界中に広がりはじめました。
Airbnbの日本支社ができたのは、2014年のことです。日本でこのネット上の宿泊仲介サービスがスタートしたとたん、インバウンド(日本へやって来る外国人旅行者)の数は激増しました。Airbnbが始まってたった1年間で、日本国内に2220億円もの経済波及効果をもたらした、とも言われています。
さらにスタートしてから1年後の調査によると、日本版Airbnbを利用して日本の民泊に宿泊した人の9割以上は海外ユーザーであり、そのうちの半分以上がアジア人だったそうです。中国人観光客とその「爆買い」の急増には、Airbnbの日本でのサービス開始が大きく一役買っていた、ということなのでしょう。
その勢いは決して、最初だけではありませんでした。
翌年2015年には年間で日本に5207億円もの経済効果をもたらし、民泊事業者は平均して122万2400円の年間収入を得たとされています。
実際、海外旅行者とくに中国人旅行者は増えました。旅行とは縁のないサラリーマンの方からも、
「地方出張の際の宿の予約は、以前だったら前日でも当たり前に取れたのに、最近は1か月前ですべてのビジネスホテルが満杯になっている」
そんな声をよく聞くようになりました。Airbnbがインバウンドの急増傾向に拍車をかけたのは間違いのない事実です。
【注記】この記事は開発者Tが以前に執筆したコラム・出版準備した書籍原稿からのものです。内容は当時の法令・制度等に基づくものであり、現時点での正確性を保証するものではありません。最新の情報は本AI行政コンパスのチャット画面等でご確認ください。