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民泊ビジネス物件における掘り出し物の考え方

**第5章で、京都市で民泊営業の許可を取るときに問題に**

民泊の不動産物件を探す場合には、「その施設を利用する宿泊客にとってどうか」が判断基準になります。家族がそこで暮らすための家や土地を探す条件とは、おのずと異なってくるのは当然です。

しかし、ここは意外に盲点になりやすいのです。つまり、民泊の物件を探しているのに無意識に住居として利用する物件の条件を当てはめてしまっていることがあるのです。

たとえば、住まいの条件としては駅から近いことはかなりのポイントになります。価格もそれだけ確実に高くなります。しかし民泊では、必ずしも駅近ということはこだわる必要がなかったりします。

駅から遠くても、たとえば駅前にレンタサイクル店があれば、そこと提携して宿泊客の荷物は車で運んでもらう、そのお客さんにはそこで自転車を借りて宿まで行ってもらい、「滞在期間中の足はその自転車です」という提案もできると思います。

外国の人は自転車で町を歩き回るのが好きですから、一石二鳥ではないでしょうか。それで駅前のどこも変わらない風景よりも、その地域にふさわしい環境に宿泊できれば、そのほうが喜ばれると思います。物件としては、駅から遠いほうが安いことも好都合です。

あるいは、住宅地としてのグレードが低い地域というものもあります。すぐ近くでも、地価はかなり違います。それには住宅地として不都合となるそれなりの理由があるのですが、その理由は旅行者にとっては、あまり関係ないものだったりします。

京都の物件をエリア別に見ると、京都駅の北側が都心部です。お寺などの文化財もたくさんある地域で、不動産価格も高くなっています。逆に南側はまだ開発が十分に進んでおらず、不動産価格も安いのです。

町の景観や風情は北側が良いし、交通の便なども北側のほうがよいので、住まいとしてはやはりこちらのほうが暮らしやすいということになるでしょう。しかし、くり返し述べるように民泊に宿泊する人は観光客で、そこで暮らすわけではありません。彼らは旅行をしているのですから、南側から北側へデイパックを背負って歩くことを厭うことはありません。それも楽しみなのです。そうであれば、価格の安いほうを選択したほうがいい、ということになるでしょう。

ちなみに、京都の東側というのは、どちらかというと京都市の過疎地です。清水寺のような観光スポットもありますが、周辺に住む人は少なく空き家も多いので、このあたりで民泊物件を探している人もいます。

京都の西側は、時代劇の撮影所があることでもよく知られている太秦(うずまさ)があります。最近は中国や韓国では人気ドラマの撮影地を訪れることが流行っていて、そのために日本に来る観光客もたくさんいます。太秦の民泊にビデオを置いておいて、「これは近所の撮影所で撮られた時代劇です」といような仕掛けでお客さんを呼ぶような試みも考えられると思います。

ほかには、いろいろな理由から、京都の人からは「暮らす場所」として避けられている地域もあります。そこは当然安いのですが、民泊の立地としては良いところもたくさんあります。海外旅行者にとっては、その京都人が考える「住みたくない理由」は関係ないので、これも民泊物件としては掘り出し物となるでしょう。

いずれにしてもコストパフォーマンスの高い物件を得るためには、実際に営業を始めたときの民泊のセールスポイントを考えながら探すことが重要です。

外国人観光客が求める和のテイストは京都にこそ

【注記】この記事は開発者Tが以前に執筆したコラム・出版準備した書籍原稿からのものです。内容は当時の法令・制度等に基づくものであり、現時点での正確性を保証するものではありません。最新の情報は本AI行政コンパスのチャット画面等でご確認ください。