**第5章で、京都市で民泊営業の許可を取るときに問題に**
私が見た京都の物件で面白いと思ったところには、純日本風の坪庭が上手につくられていました。
2階なのですが、窓の外に小さなベランダ(というよりも物干し場)があって、エアコンの室外機などが置かれています。この部分をすべてスノコ敷きにして、室外機は竹格子できれいに隠して、おしゃれな椅子を置いて、周囲に植物を飾って落ち着いた空間にあしらわれていたのです。コンビニで買ってきた缶ビールでも飲みながらリラックスするには、とてもいい感じでした。
和のテイストと言えば、お風呂に入る、浴槽でお湯につかるということも、外国人にとっては特別な和の体験であるようです。欧米人はもちろん中国人や韓国人も、体を洗うのはシャワーで済ませるのが普通で、日本人のように「お湯につからないとお風呂に入った気がしない」とは考えません。
私たちにとって日本のお湯につかるお風呂の入り方は当たり前すぎるほど当たり前でも、外国人には珍しい体験で大きな意味があるということなのです。
したがってもしも新しくお風呂を設けなければならない、共同で使うお風呂をつくる必要があるとなったら、そこは工夫とアイデアの見せどころになります。システムバスのほうが便利で使いやすいと思っても、それならビジネスホテルと同じです。和風にして木の浴槽にする、あるいは焼き物の大きな浴槽を置くなど、ただの「体を洗う場所」ではない楽しい演出をしてみるべきです。多少コストがかかっても、きっと回収できると思います。
その発想から発展して、部屋の外にお風呂をつくった民泊施設もありました。いわゆる露天風呂です。温泉ではありませんが、日本の開放的な温泉の感覚が楽しめるのです。これを「京都で唯一の露天風呂」と謳ったところ、外国人観光客に大変な人気の宿となって、いまや半年先の予約までいっぱいだそうです。
あるいは、オーナーで日本間の欄間が好きな方がいて、古民家などの欄間を切り取ってきて民泊施設の壁などに貼ってデザインした例もありました。すべてご自身でやったそうです。オリジナルな工夫が、外国人観光客を喜ばせることにつながります。
【注記】この記事は開発者Tが以前に執筆したコラム・出版準備した書籍原稿からのものです。内容は当時の法令・制度等に基づくものであり、現時点での正確性を保証するものではありません。最新の情報は本AI行政コンパスのチャット画面等でご確認ください。